モデリング講座:遊星歯車のダイナミクス(遊星歯車の基本構造)

前回よりかなり時間があいてしまい、申し訳ありません。

さすがに時間が空いてしまうと、何をどこまで書いたか忘れてしまいます。

遊星歯車の基本構造

自動車のAT(オートマチックトランスミッション)で使う遊星歯車は

かなり特殊な形をしているので機構学とか歯車の教科書に載ってる

基本的な遊星歯車を考えます。

ここで、その図面・・・

ですが、すみません!作図ツールが今ないのでまた後日追加しておきます。

歯車の構成としては

・リングギア・・・一番外側の歯車

・サンギア・・・中心の歯車

・ピニオンギア・・・サンギアとリングギアの回転をつなぐ歯車

・プラネットキャリア・・・自転、公転運動するピニオンギアの運動のうち

                                               公転運動を取り出すもの。

その運動は、リングギア、サンギアと同軸上の自転運動。

この4つの部品が基本構成です。

ピニオンギアについては、ここではシングルピニオンを扱います。

他にはダブルピニオン方式があり、シングル方式とは回転方向が異なります。

自動車のATでは遊星歯車を2つ以上用いて自動車の変速比を変える構造になっています。

クラッチとブレーキ

クラッチとブレーキのうちクラッチついては、

自動車のMT(マニュアルトランスミッション)でいうものと同じですが、

遊星歯車自身ではなく、遊星歯車の操作をする装置といえます。

その働きは回転を入力から出力に伝えるものです。

そしてクラッチの状態には

・オープン状態・・・入出力のトルク伝達がされない状態

・スリップ状態・・・いわゆる半クラッチ状態。クラッチが滑りながらトルク伝達する状態

・ロックアップ状態・・・クラッチが完全に接続し、滑らずにトルク伝達状態

この3状態があります。

次にブレーキですが、ブレーキも基本的にはクラッチと同じものです。

ブレーキにも3状態あり、ロックアップ状態では回転を止められてしまう

という部分が異なります。

次の章では遊星歯車のスタティクスについて考えます。

遊星歯車、クラッチ&ブレーキを考慮することにより

遊星歯車のスタティックな働きが見えてきます。

 

 

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