Arduinoについて
Arduinoとは
ArduinoはAtmel社の製造している AVR マイコン
(ATmega8, ATmega168, ATmega328P, ATMega644P, ATmega1280)を中心とした回路で構成された
・ハードウェア(マイコンボード)
・開発環境
を含めてArduinoです。
これはArduino team の Massimo Banzi, David Cuartielles, Tom Igoe, Gianluca Martino, David Mellis
によって開発されたオープンソースハードウェアのシステムですが、コピーレフトライセンスで、Arduinoが一般商標になることを
避けるために許諾なくArduinoを名乗ることができません。
ですがArduinoライクな製品も発売されています。
PICやH8マイコンと比べて
易← →難
Arduino PIC H8
こんな感じの印象です。
ただArduinoは開発環境まで提供されたマイコンボードなので
その様に感じますが、もしPICやH8マイコンのキットがあれば
難易度はさほど変わらないかもしれません。
しかし、PICを触ったことがある方ならわかるかと思いますが
PICは昔ながらの電子工作する楽しみがあり、それ自身を
目的とするのであれば良いのですが、そうでなければすべての
パーツを基板に半田付けして作らないといけないために
挫折する人も多いかも知れません。
H8マイコンは一般的にはマイコンボードとして入手するために
マイコンボードの外付け部品を作ったりしながら、
主に組み込みプログラミングに集中できますが、
なれないと総合開発環境HEW使うのも苦労します。
Arduinoは言ってみれば昔はやった学研の『電子ブロック』
みたいなイメージです、センサ類など外付けのパーツもある程度は
Arduinoオプションとして提供されているために、電子工作としては
ピンソケットやヘッダを基板に半田付けする程度のものが多く
物足らないかも知れませんが、非常に簡便で挫折することなく
組み込みプログラムで計測、制御もできるのは初心者にはお勧めです。
ただ、簡便で使いやすいのですがArduinoマスターしたからといって
他の組み込みマイコン使えるかというと難しいかも知れません。
PICやH8はどちらかでも使えるのであればArduinoも使えると思いますが
Arduino使えるからといってPICやH8に応用できるかといえば難しいものです。
開発環境やライブラリが充実しすぎているが故の問題です。
一長一短ですが、何か手軽に計測、制御するのが目的であればArduinoが
一番お勧めです。
とくにこの中ではMATLAB/Simulinkとあわせて使うのであれば
簡単にMATLAB/Simulinkプログラムを実装できるのもArduinoの魅力です。