H8マイコンについて
H8マイコンとは
H8マイコンはルネサスエレクトロニクス社が提供する
8ビットCISCマイコンです。
業界の動向はわかりませんが、おそらく今は一般の人が一番入手しやすい
マイコンかなと思います。厳密に言えば”マイコンボード”です。
ルネサス社のHPみるとわかると思いますが、実はH8マイコンのほかR8CやV850
などのマイコンもありますがH8マイコンが一番入手しやすいかと思います。
昔のZ80系であればマイコン買ってきて、蛇の目基板にソケット半田付けして
メモリやCPUやペリフェラルをつなげて喜んでましたが、それが面倒でありながら
楽しかったのですが、H8マイコンは手作業で半田付けは困難である表面実装
部品です。
ですから、面倒すぎるから一般的に入手しようとなるとマイコンボードでの購入が
必要になります。
昔はZ80
メーカは違いますが20年以上前でしたらZ80というマイコンが流行っていました。
当時は表面実装でなくピンソケット式だったのでボードマイコンを一から組んでいました。
しかもメモリだとかI/Oもそれようのペリフェラル使って・・・
20年くらい前に大須のアメ横で350円くらいで買った記憶がありますが、
さらにさかのぼると家庭用ゲームパソコン『MSX』がかなり流行りましたが
そのCPUとしても採用されていたので価格的にも流通的にも入手しやすいものでした。
ただ、現在のようにUSBでプログラムを転送しておしまいというわけでなくROMライタを使って
の書き込みでした。
今の時代を考えると当時はたいしたことはできなくっても作ることが楽しかったと思います。
実際、大須のアメ横は週末はものすごい人だかりでした。
今H8マイコンで取り組んでいること
H8マイコンボードは高機能でありながら1万円を超えるものは
あまりなく5000円前後が相場でしょうか?
仕様にもよりますが、私はVSTONE社の『BeautoChaser』という教育用マイコンロボット
に付属している「VS-WRC003」というマイコンを使っています。
シリアルポートも内蔵されているし、手軽に車両ロボットが動く、ソフトウェアライブラリも
充実しているので使い勝手が良く、それをMATLAB/Simulinkで動かそうと思っています。
H8マイコンそのものを熟知して応用するというよりMATLAB/Simulinkでモーションコントロール
行う道具として使えないかと考えています。
ちなみにこの「VS-WRC003」マイコン単体で3000円もしません。
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MATLAB/SimulinkでH8マイコン制御
これをするにはMATLAB/SimulinkだけでなくさらにオプションのMATLABCoderや
SimulinkCoderが必要なだけでなくEmbedded Coderという製品が必要になってきます。
Embedded Coderについては組み込みマイコン向けにコードの最適化(小型化)できるので
必要になってきます。
そうするとちょっと動かしたいだけ(?)なのにかなりの費用がかかってしまいそうなので
MATLAB/Simulinkだけでなんとか制御できないかと考えた末に・・・
インタプリタ環境でシリアル通信使い制御の演算はPCでそれをUSB経由でセンサや
モータなどの指令値を送ればできそうなのでチャレンジしています。
ただ、マイコンのスタンドアロン環境ではできませんが・・・
ですが、Arduinoなど、他のマイコンボードでは一部MATLABFileExchangeで公開
されているツール使えばコードをマイコンに実装できるようです。
というのも、以前はオプションツールであったSimulinkアクセラレータが今ではSimulink
に標準装備されており、その機能でCコード化できるかららしいです。
それでもH8マイコンでやることと、シリアル通信にすれば計算が重かったり、プログラムの
容量が大きいものではPCで演算させたほうが有利なこともありそうなのでやってみようかと
思います。